インジェクションブロー成形
射出ブロー成形ともいいます
インジェクションブロー成形について解説します。インジェクションというのは、英語表記だとinjectionとなり、意味としては、注射、注入、投入となります。
また、自動車や機械などにおける燃料や空気の噴射という意味もあります。ブロー成形におけるインジェクションは後者の意味合いが強いです。
インジェクション成形を射出成形と表記することもあります。
成形方法
その成形方法は、高熱で溶かした状態のプラスチック材をインジェクション成形機に流し込み、注射器で液を注入するような感じで金型に射出します。
この注入には油圧の力を利用して行いますが、その圧力はものすごい強力なんです。
こうしてプラスチック材が注入された金型を水などで冷却することにより固まらせて完成させます。
インジェクションブロー成形は非常に短時間で成形することができる方法です。
たとえばバスタブのように大きな製品でも5分とかからず成形できることが可能です。驚きですね。
複雑な形も可能
インジェクションブロー成形であれば、複雑な形のプラスチック製品を作り出すことが可能です。
なので、自動車の部品の成形にも利用されています。例えば、ラジエターのサブタンクであるエキスパンションタンクや、
エンジンの騒音を軽減させる働きをするレゾネーターなどが射出成形で作られます。
また、もっと身近なところではプラスチック容器やガラス製容器のふたがインジェクション成形で作られています。
たとえばマヨネーズのキャップ、ジャムなどのガラス瓶のフタなどが該当します。もちろん、ペットボトルのキャップもそうです。
他にこんな製品も
インジェクションブロー成形を利用した製品には、他にもまだまだたくさんあります。
たとえば、プラスチック製のコップやバケツがインジェクションブロー成形で作られています。
100円均一ショップに行くと、プラスチック製の商品がたくさんありますが、大量で安価な商品を作るのにインジェクションブロー成形はとても役立っています。