ブロー成形 A to Z

日用品や食料品など、ブロー成形で作られた日用品を紹介します。

身の回りのブロー成形

飲料用容器

ブロー成形とは、プラスチックの加工法の一つです。この成形方法で作られら製品は数多くあり、私たちも自分ではそれと気づかないうちに手にしています。 たとえば、最も身近な物の例としてペットボトルが挙げられます。ペットボトルは今や見ない日、使わない日はないと言えるほど、日常生活に根付いているものです。 ちょっと喉が乾いたらコンビニやスーパー、もしくは自動販売機でペットボトル入りのお茶やコーヒーなどの飲み物を買いますもんね。 この後のページで紹介しますが、ペットボトルのふたも同様にブロー成形で作られています。

食品用容器

飲み物だけでなく、食品・調味料の容器にもブロー成形が活躍しています。 たとえば、しょう油やみりん、マヨネーズといった調味料用の樹脂製容器がブロー成形によって作られています。 ところで、プラスチックというのは酸素透過性が高いという性質を持っています。それが長所にも短所にもなってしまうのですが、食料品の容器として、 酸素透過性が高くては、食品の品質上適していません。そこで食品用の容器には多層ブロー成形と呼ばれる方法でラミコンボトルと呼ばれる容器を作り出します。 プラスチックの層をバームクーヘンのようにいくつも重ねて酸素透過を低減させる方法です。こして作られたラミコンボトルを使用すれば、食品の品質を保つことができ、 消費期限を延長させることができます。ラミコンボトルは主に食用油やマヨネーズなどに、チューブ型のラミコンはわさび、からし、しょうがなどに利用されています。

日用品用容器

日用雑貨にもブロー成形は多く使われています。化粧品のボトル、シャンプー・リンスのタンク、洗濯や掃除用の液体洗剤の容器がブロー成形で作られています。 化粧品のボトルなどは、そのブランドイメージや高級感、清潔感をイメージさせるために、とても凝ったデザインをした容器が多くあります。 そういった複雑なデザインの容器にもブロー成形は対応できるのが強みです。他にもチューブタイプの容器もあります。洗顔料、歯磨き粉がそうですね。 こうなると、朝起きてから夜寝るまでに一体どれほどのブロー成型品を利用しているのか、計り知れませんね。

医療用・工業用容器

これはちょっと特殊なので、「身の回りの」とは呼べないかもしれませんが、ブロー成形は医療や工業の現場でも多く利用されています。 工業用薬品、医療用薬品、そして家庭菜園用農薬などの容器もブロー成形です。 これらは取り扱いに注意が必要な液体を入れる容器ですので、厚手で丈夫な容器を作って使用されています。

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